株式会社東風配給のドキュメンタリー。
韓国のメディアが政治権力に占領されていく様子とそれに反撃を始める現場の人たちの様子が描かれた作品。
"就任期間中、検察とKBC(メディア)、この2箇所には電話しない".
韓国の元大統領ノ・ムヒョンが語ったと冒頭で紹介された言葉。
とても印象的な一言です。この姿勢が、権力関係から自由な報道を守るのではないでしょうか。
この後から崩れていく「公正」の様子は対岸の火事ではないように感じます。
なぜこうなっていくのか、メディアはどうあるべきなのか、権力はメディアにどういう姿勢をとるべきなのか…
また、「公正」である自由を奪われていく現場の人々が繰り広げるストライキの様子。
"ストライキは最後の手段です。交渉も担保もないのですから"
自分の身の保証はなくとも立ち上がる人々、声を上げ、団結していく人々はとても力強かったです。
"私が声を上げたということは、あの時沈黙に隠れなかったという歴史です"
本当に中身ずっしりなドキュメンタリーでした。
ぜひ。