ユナマリア

共犯者たちのユナマリアのレビュー・感想・評価

共犯者たち(2017年製作の映画)
5.0
元MBCのPDによる韓国政府の悪行を暴いたドキュメンタリー映画。

政府によって数々の報道規制をされた国営放送と公営放送の実態が、後にMBCの社長となるチェ・スンホによって、明るみに出る。

2008年、ノ・ムヒョンからイ・ミョンバクへ大統領が変わる。

これをきっかけに青瓦台による放送会への介入が始まる。

公共放送局KBSが政府の不正を暴いた為、これに対抗すべく、KBSの社長へ圧力を掛ける。

社員によるデモにまで発展したが、結果、社長は辞任、逮捕までさせられてしまう。

そして、新社長は大統領の手が掛かっているものに変わる。

同じような手段によって、MBCの社長も交代、本作の監督であるチェ・スンホ含み多数の社員を解雇までされてしまう。

時は経ち、大統領はパク・クネに交代されるが、セウォル号沈没事件、チェ・スンシルゲート事件と、政府の不正は続く一方であった…

この許し難い事実に対して、足を使って直接インタビューをしたところが本当に凄い。

Facebookによる反発や数々のデモを見ると、黙って指を加えているのでは無く、自らの意思で会社、国を変えて行こうと言う強さを感じた。

明日は我が身…では無いが、決して看過する事が出来ない衝撃的なドキュメンタリー映画だった。
ユナマリア

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