えーーか

共犯者たちのえーーかのレビュー・感想・評価

共犯者たち(2017年製作の映画)
4.0
事実をもとにした『タクシー運転手』や『1987』を観たときに感じた「権力からの圧力に対して粘り強く抵抗する力」というのがこのドキュメンタリーを観て、実際に韓国社会に根付いてるものであることを実感せずにいられない。
李明博政権から朴槿恵政権に渡る9年もの間、KBSとMBCにこんなことがあったなんて。多くの人が不当解雇されたり犠牲にもなってるけれど、それでも闘った人々の多さよ!MBCの社内でシュプレヒコールをあげる社員たちの映像はとても胸に迫るものだった。
文在寅政権の今は色々良い方向に進んでことも多いかもしれないけれど、だからと言って「はい、韓国社会は良くなりました!めでたしめでたし」ってことはなく、健全な社会であり続けるためには未来永劫ずーっと市民がちゃんと政権の悪いところは批判し続けないといけないんだなぁという、当たり前のことを痛感した。そんな当たり前のこともできてない日本が今の韓国に追いつこうと思ったらあと10年?20年あっても難しいかもしれない。