TISMティーアイエスエム

共犯者たちのTISMティーアイエスエムのレビュー・感想・評価

共犯者たち(2017年製作の映画)
3.6
韓国政府と公営放送の関係に抵抗した記者や放送関係者のドキュメンタリー。日本も他人事じゃないですよ。

李明博→ 朴槿恵→ 文在寅とつづく政権の度に公営放送KBSなどに政府に都合の良い情報を流すように圧力がかかる。社長も天下り先に。

ここで今の日本と違うのは、権力に対して大きな抵抗運動に発展しストライキが行われること。会社と真正面からぶつかること。そこで倒れていく人たちもたくさんいることが描かれます。

特に衝撃的だったのはセウォル号事件の報道。政府の都合のいい報道のために被害が広がってしまいます。さらには「死者300人に対して、年間の交通事故死亡者数は6000人だから大したことはない」とKBSの報道局長が発言したとわかると大騒動に。KBSは謝罪に追い込まれます。

日本でもコロナウイスルの被害を、百田尚樹や田母神俊雄などが交通事故死亡者数を引き合いに出して事を矮小化していたことを思い起こさせます。日本も他人事じゃないのです。

もちろんこの政府とメディアの繋がりの問題が解決しているわけではないので、この映画は視界を未来に向けて終わります。我がことのように見てしまう映画でした。

●これから見る人に
この映画は韓国国内に向けて作られているようで、韓国に住んでいれば当たり前のことは説明されません。日本映画でNHKを説明する必要がないのと同じです。なので知っておくとよい単語を少し書いておきます。

KBS
韓国放送公社

MBC
最大の民放だったが準国営化

青瓦台(せいがだい)
大統領官邸
映画では、アメリカで言う「ホワイトハウス」、日本で言う「永田町」のように使われます。

李明博(イ・ミョンバク)
朴槿恵(パク・クネ)
文在寅(ムン・ジェイン)
大丈夫だとは思いますが念のため。
韓国の大統領。
顔と名前が一致しない人は画像検索とかで頭に入れておいてください。