アイスランドで製作された異色のスラッシャー・ホラー。
ホエール・ウォッチングに訪れた外国人観光客が、
捕鯨禁止で失業した殺人鬼一家に次々と惨殺されていくさまを、
過激なブラック・ユーモアを織り交ぜつつ残酷描写満載で描き出す。
本作の見所は、
アイスランド初のホラー映画なのと、
元祖レザーフェイス役のガンナー・ハンセンと、
裕木奈江が出演してること。
反捕鯨運動のおかげで仕事のなくなった漁師一家が、
バカな観光客を血祭りに上げていく展開で、
裕木奈江はちょい役程度かと思っていたら、
かなりの食わせ者で、
元特殊部隊にいたのではと思わせる凄さで大虐殺を生き延びていく無双ぶり。
ゴア描写はそんなに過激ではないけど、
アイスランド初なんで大目に見てしまう。
ゴムボートで脱出した女性2人が、
シャチに襲われるという皮肉な展開は面白い。
これがクジラだったら良かったけど。
