のこ

モリのいる場所ののこのレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
3.9
樹木希林の駆け出しの頃からの憧れの山崎努との夫婦役!
初共演の喜びを隠せない二人は 絶妙な呼吸で夫婦のやりとりを ベテラン俳優らしく 観る側の心に温かさを送ってくれる。

映画は 画家、熊谷守一(モリ)の晩年を描いた作品。
昭和49年の東京・池袋。
自宅の庭には草木が生い茂り 庭に訪れる猫やアリ、ちょうなどを慈しみモデルとして描き、自然と同化しているモリの姿も凄く興味深く、芸術家の拘りは凡人には考えられない想像性と観察力の深さにも驚きながら、ストーリーの中へ ゆっくりゆったりと入っていく。

そんな夫に深い愛情をもち寄り添う妻秀子(樹木希林)の家には 守一の写真を撮る若い写真家の藤田、看板を描いてもらおうとする温泉旅館の主人、隣人の夫婦など、来客がひっきりなしだった。

樹木希林の演技は29歳からおばあちゃん役をやっているので 
今回も彼女の超演技力にあっぱれ~(#^.^#)
ラストシーンのウォーリーを探せみたいな 雑木林と同化した彼の顔も微笑ましく 芸術家の拘りを好きなように自由に生きた 画家、熊谷守一
ゆっくり のんびりと~ユーモラスもある ホットな作品をご覧ください。
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