おかゆ尼

モリのいる場所のおかゆ尼のレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
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『虎狼の血』を観る予定が時間に間に合わず、あえて真逆の映画観てみた。

いい映画に出会えた。
たまたま見つけた隠れ家的カフェみたいな、ジャケ買いしたCDが大当たりだったみたいな、ジンジャーエール苦手なはずたったのにいつの間にか味覚変わっててすきになってたみたいな(←クドいししゃらくさい以下略)

冒頭やんごとなき(と思しき)方の長いアップで映画は始まる。地味な映画だと思ってたら、なかなかパンチの効いた作品かも。

小さな森のような庭は、さながらモリが作り上げた楽園だ。やわらかい木漏れ日と、鳥、虫、風の音。地に目をやればせわしなくうごめくアリ達のなんとコミカルなこと。見なれない石ころを見つめ続けたり、池のメダカをみつめたり。入れ替わり立ち替わり訪れる、個性的な客人たち。そんな彼らに構ったり構わなかったり。
見終わった後気付く。あ、これ1日の話かよ。忙しい1日だったなあと。

見終わってみれば何も起こってないのになんとも濃密な映画体験でした。たまたま見つけたバーで呑んだ一杯のカクテルが(しつこい)
ともあれ自分も手土産持ってあのお庭に客人として訪れてみたいなあ、と。

あと樹木希林は日本映画の宝。どんな作品も佳作以上に持ち上げてしまう、チート女優。