とえ

モリのいる場所のとえのレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
4.0
癒されたなぁ
とてもキレイなマイナスイオンを浴びながら浄化された気分になる映画だった

実在した画家の熊谷守一と奥様が、豊島区にある自宅で暮らす日々を描く

モリの日常はとてもシンプル
午前中はちょっとした森のような庭で虫や花や動物を観察して過ごし
午後は寝てしまい
夜になると「学校」と呼ばれるアトリエにこもって過ごす

それは晩年を家の敷地から出たことがないと言われたモリの生活を描いたもので、
そこには、魚も鳥も虫も猫もいるし、花も咲いている

そんな庭はモリにとって宇宙であり、世界の全てである

正直なことを言えば
恥ずかしながら、私は、この熊谷守一のことを知らず
どんな画風の方なのかも分からなかったのだけど
この映画を観て、この方の絵がとても観たくなった

きっと、とても優しい絵を描く人なんだろうなぁと思わせる優しさが伝わってくる作品だったからだ

携帯電話もパソコンもポケベルすらもなかった昭和のころ
そこには、モリとモリの宇宙があって、人々はもっとゆったりとした時間の中で生活していた

モリは人嫌いの仙人だけど、それでも人の往来が絶えなかったのは
電話しかコミュニケーション手段がなかったからだろう

隣の家にアパートが建ち、モリの宇宙に変化が出始めた頃
モリは宇宙に帰っていったんだろうと思う

庭に日が当たらない新しい世界は、きっとモリには暮らしづらいから
宇宙に引っ越したんだろうと思った

日頃から、かなり電磁波に毒されている私は
身の回りの宇宙に気を配ることを忘れていることに反省しつつ
マイナスイオンあふれるモリと奥様の生活にかなり心が浄化されて帰ってきた

のんびりとした時間の中、マイナスイオンに癒されたい人にオススメの作品