にゃんこむ

モリのいる場所のにゃんこむのレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
4.0
パッケージの猫につられて鑑賞。
結果的に猫はほとんど出てきませんでしたが、作品は良作でした。

芸術家のモリは草木にに囲まれた広い庭を持つ家に住んでいた。日々庭に出て虫や猫などを眺めて暮らしていた。
モリは妻の秀子と二人暮らし。偏屈で浮世離れしたモリのもとには、毎日のように客人が訪れる。モリを慕う人もいれば、モリを利用する人もいるけれど、モリと妻のマイペースさで日々慎ましく暮らしていた。

ネイチャー系映画のような、自然たっぷりの映画。
尺取り虫が歩いている映像だけで、なんかいいな~と感じてしまう、まったりとした癒される時間。
モリは典型的な芸術家気質で仙人と呼ばれるくらい世間から離れた暮らしをしている人。偏屈さと子供のような無邪気さを持ち合わせている自由人でもあり、描くのが難しい人物だと思うのにここまでほっこりできる独特な空気感に仕上げているのが凄い。
山崎努さんと樹木希林さんの夫婦像がとってもお似合いで、このお二人だからこそこの作品が出来上がったんだなぁと思います。

この映画はジャンル分けがとても難しい作品。
強いて言えば、日常系コメディ。
落ち着いた時間が流れるのですが、時々シュールでクスッと笑えました。
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