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モリのいる場所のrimiのレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
3.3
冒頭から植物の茂みにぬっと佇む山﨑努さんがたまらない。コダマみたい。
蟻を真剣に見つめる山﨑努さんがたまらない。
とんがった帽子をかぶる山﨑努さんが水戸黄門みたいでたまらない。
ふと立ち止まって葉っぱを見つめる山﨑努さんがたまらない。
「今まで生えていたか…?!」
蛙を捕まえようとして取り逃がす山﨑努さんが…
仙人みたいな、しわしわになってぷるぷるしてそうなお爺さんにキュンとしてしまう人はたぶんたまらないと思う。
樹木希林さんの軽やかさも混ざるとさらにいい。
カメラマンの加瀬亮との蟻を通した会話のシーンも好き。
よく見て…シッ! たまりません。
「ススッ仙人なんですかぁ?」と笑いかける樹木希林さんと、無表情の山﨑努さんとの対比も。
カレーうどんに悪戦苦闘してるとことか…

いきなりのドリフな展開は?ってなったけど、なかなか見れない貴重なシュールさだと思った。
あと三上博史の妖精?が出てきたシーンは、あれ?この映画ファンタジーだったっけ?すこし遊び心が過ぎるのでは?と思った。

だけど熊谷守一さんを知るきっかけになったので観てよかった。
「上手は先が見えちまいますから…下手も絵のうち」
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