風来坊

ジョン・ウィック:パラベラムの風来坊のレビュー・感想・評価

4.0
敵の攻撃、逆襲。パターンは分かっていても、安定感のあるシリーズとなりましたね。こうなる事をを承知での前作での行動だから、四面楚歌でも文句は言えないですね。でも窮地でも窮地に見えないのが最早ジョン・ウィック。

前作の直後から始まる謂わばホントの続編なので、忘れん坊の私には助かります。復習をしなくてもいいいいですし。

1000万ドル超えの賞金が掛かっていても、殺されるリスク大でも伝説上級の男に挑む殺し屋バカでしょ(笑)
こんな世界的な大作映画でもヘンテコな日本文化の描写…この辺はガッカリしちゃいますね(´・ω・)

コンチネンタルのいざこざとか、ここまで話が大きくなっちゃうと何だか今まであった痛快さが薄れてしまった印象。
やはり犬が殺され家を燃やされ怒髪天が単純で面白かったので、
ジョン・ウィックらしさはちょっと薄れてしまったかな。

これまでの悪役の存在感に比べるとレベルダウン。仲裁人のパンクネーチャンもスキンヘッドにして貫禄アップを狙ったマーク・ダカスコスさんも悪くないですが…なんか中途半端。
B級じゃなくてA級にマークさんが出るのは珍しいし、嬉しくはあるのですけど。

個人的にはヤヤン・ルヒアンさんの出演が嬉しかったし、彼がボスでも良かったんじゃないかと思う存在感。
まあちょっと身長が低くガタイも細いので、見映えのバランスはよくないかも知れない。

始まりから戦いの連続ですが、終盤から更にスイッチが入り壮絶な死闘が始まり凄まじかったです。
接近しての銃を撃ちまくりのガンフーは本作も健在でしたね。
相手が防弾仕様という事で接近してのガンフーの存在意義が
とどめにしても無駄弾撃ちすぎじゃないかというツッコミは入れたいが、まあ盛り上がるしカッコいいしで許してしまいます(笑)

本作のキアヌさんはちょっと太ったのか、動きにキレが無く残念。特にクライマックスの戦いで顕著に現れます。ただその分、パワーが増しましたし、投げ主体の戦い方に活きていた感じでこれはこれでアリかなと思いました。

パターン化して前2作に比べるとちょっとスケールダウンしたかなと思いましたが、やはり安定した面白さがある作品でかなり楽しませて頂きました。

まとめの一言
「お犬さん」
風来坊

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