志麻凛

ジョン・ウィック:パラベラムの志麻凛のレビュー・感想・評価

3.8
“何が欲しい?”
“銃をくれ、どっさりと”

~Memo~
ジョン・ウィックシリーズ3作目。2作目のラストとそのまま繋がり物語がスタートする。今作、ソフィア役としてハル・ベリーさんが参戦した

~所感~
①前作の最後と直近で繋がっていたので続けて見て正解でした。物語の入りが『パージ』の時間が来る前の緊張感のようなものと等しかったです。パージの世界では全てが合法、ジョン・ウィックにとっても目的の為ならば全て合法だという気持ちを込めて、与えられた1時間でやるべき事をやる。パージと同じく、地獄の時間へのカウントダウンの中で自分の状況を優勢にするために。“追放処分まで○○分”というものが緊張感を増して、そこに映し出されるジョンの一部始終。犬をコンチネンタルホテルへ預けたり、図書館へ行ってやるべき事をやるが敵に狙われたり、そこで格闘をしたり、この1時間でジョン・ウィックの心情の固定が出来ていました。そして追放処分の時間になったら、三途の川から地獄へと兇変してジョンも必死の覚悟で敵たちに立ち向かう。始まってから数分で、ここまでの描写を詰め込んで、ジョン・ウィックの心情変化も可視化させる、脚本上手いですね〜

②ソフィア役を務めたハル・ベリーさんがジョン・ウィック役のキヌア・リーヴスさんと共に戦っている姿良かったな。役を度外視したら、キヌア・リーヴス×ハル・ベリー×犬数匹という他類しない組み合わせ、この組み合わせで敵たちを一網打尽するまでの過程が良かった。今年見た『新感染半島 ファイナルステージ』の民兵の集団のアジトのような所での戦闘シーンは印象深かったな。犬が敵の男の股間を力強く噛んでいる姿は笑いました。その男が嘆いているのを聞いて、めっちゃ痛そうと思いました。ジョンが敵たちを容赦なく殺していくのと同じ感覚ですね。ソフィアのアクションもかっこよかった。この状況を例えるなら、『過激すぎるダーティハリー』ですかね?ダーティハリー自体、ハリーが敵を打ち破る際、相棒が居てもやることやることが過激なのですが、そのような雰囲気が過激さの並盛なら、今作のそのシーンは過激さの大盛り…いや爆盛りですね

③途中で流れた、きゃりーぱみゅぱみゅさんのにんじゃりばんばん。洋画で日本の曲が流れるのは新鮮だったのでとても良い経験になりました。日本のドラマや映画になると海外の曲を使う頻度が高いのですが、逆だとあまり無い。もし洋画で日本の曲が使われている作品があったら教えて欲しいです!

~最後に~
これは4作目が気になる終わり方、早く見たいです!
志麻凛

志麻凛