うさふわ

ジョン・ウィック:パラベラムのうさふわのレビュー・感想・評価

3.7
キアヌによるキアヌの為の映画。

車を奪われ亡き妻から贈られた犬を殺された怨みから始まり、ルールを破った罰として刺客に命を狙われる伝説の暗殺者ジョン・ウィック。

銃でブチ抜きブチ抜かれ。
ナイフや斧がサクサク頭に刺さる刺さる。
硝子パリーン、破片シャラシャラ。あゝ、痛快。

色んな道具や生き物を巧みに利用し殺していく器用さに惚れ惚れ。これぞ鉛筆で人殺して来た男の所業。
急所狙って来るワンコも大活躍。
ジャンピングラリアットかましてバイク奪うキアヌに胸キュン❤️
チープなジャポネスクや突然のニンジャリバンバンに笑う。

銃を選定、組み立て、弾を装填。カチャッ
戦闘中でも徹底して弾切れから装填までをしっかり見せてくれるのがGood。
"ヴィヴァルディ「四季」冬・第一章"に乗せて銃声が刻まれるクラシックなガンアクションが取って付けたかの様だけどExcellent。

散々殺し合った後に「また会おう」と言う、キアヌへのリスペクトを忘れない敵から出てくる言葉が印象に残る。
礼に始まり「戦えて光栄だった」と礼に終わる。
キアヌの隠しきれない人柄が、結果として武士道に結び付いたような演出だった。

壮絶な過去を背負った姿は誰かと重なる。
亡き妻に忠誠を誓う姿はまるで忠犬。
純粋で真っ直ぐな儚い瞳に、
彼は何を思って生きているのだろうか。
うさふわ

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