かなり歪な雰囲気がある作品だった。
おそらく人によって評価が大きく変わる作品であるのは間違いない。
長崎の女児が同級生を殺害した事件をベースに作られていると思われる本作の展開は予想を大きく外れて、予測不可能な状態へと観客を誘う。では、それが効果的かというと私にはそこが疑問であり、かなり無理のあるようにも見えてしまった。
この刺激的で予測不可能な展開というのは、1つ間違えると荒唐無稽な物語になりかねない。私は本作がかなりのご都合主義に支配された映画のようにも見えたが、それは『映画的な演出』ということも可能なのかもしれない。
なお、私は白石監督との相性がそこまで良くない。
過去作も幾つか鑑賞しているが、どうにもピンとこない部分が多い印象がある。これは、おそらく白石監督の暴力描写の中にある思いの描き方がどうにも合わないということなのかもしれない
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