白石和彌監督の【クライム・コメディ】。
中学女教師赤理（北原里英）が柏原（ピエール瀧）と小田（リリー・フランキー）に誘拐監禁される。
2人は14年前に同級生を殺害した小学生、サニーの信者で、彼女の写真や動画をネットにアップ、やがて新たな信者達が集まってくる…。
監督の野心作と言えそうだが、大抵こういう犯罪テーマのコメディ系は高評価は難しいだろう。まぁ、所々脚本や演出は面白いが、観終わるとどっち付かずの印象になってしまうみたいな。
観客が期待していたのは同監督【凶悪】←（自分は未見 ）の再来なので低評価になるのは言わずもがな。
破綻する脚本は練られているのか、行き当たりばったりなのか⁈コメディだったり妙にシリアスだったり。
実際、出演者のピエールさんも観終わった感想が【これ、何の映画⁈ 笑】と困惑したのだから、観客もそんな感じになるのだろう。
主演の北原里英に魅力が無い。ピエールやリリーの演技は、まぁ面目躍如。
出演少ない【門脇麦】の存在感はさすがで、それだけでも観る価値は充分にあった。
ラストは失速、意外と小さく⁈普通に⁈収束した感あり。
とは言え、捨て難さも有り何となく【カルト感】も残る。
