名作「凶悪」の白石和彌監督、ピエール瀧、リリーフランキーが再タッグ。
…なのに、なんだこの完成度の低さは！
脚本も演出も緩みまくり。
主演女優の演技も非常に拙いし、そもそも顔にサスペンスの雰囲気がない。
不謹慎な言い方だが、実際にあった佐世保同級生殺人事件をモチーフに、大人になった元殺人犯の少女を狂信者が求めるっていうストーリーの導入だけでも面白いものになりそうなのに、映画って難しいものだ。
加害/被害の関係がコロコロ変わるのはちょっと面白かったので、その関係性の変化に物語上の説得力があればもう少し楽しめたように思う。
門脇麦は良かった。実際に重大な少年犯罪を犯した人が社会に出てきたら、こんな感じかも、と思わせる雰囲気がある。
