なると

ほえる犬は噛まないのなるとのレビュー・感想・評価

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)
3.6
ポンジュノデビュー作。

デビュー作でありながら、ポンジュノらしさは既に出来上がっていたように見えました。
教授になるには賄賂のようなものが必要であり、地下には犬を食う警備員、全く十分そうには見えない職業を持つ女2人、妊娠したら会社を辞めさせられた妻。キャラクター全てに韓国社会のネガティヴ要素が詰まっている作品です。
韓国社会で貧富の差が激しいことはもちろん分かりますし、仕事などの環境も酷いことが理解できました。確かに2000年の作品なので、そこから韓国も発展してますし、この作品をただ受け止めるだけでは、韓国の実情は分からないかもしれません。
そして今回はメインとして警察は出てこなかった。『グエムル』、『母なる証明』、これから見る『殺人の追憶』も警察が絡んでるストーリーなので、想像とは違いました。『パラサイト』はどうなのでしょう。予告見る限りでは、本作に似ているのかもしれないなと感じます。

しかし、これは犬好きには見させられない映画ですね。非常に可哀想なシーンも存在します。
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