巨大な団地を舞台にした群像劇。住民の大学講師、独居老女、管理組合の事務員とその女友達、警備員、ホームレスの行動が小型犬の失踪事件を中心に徐々に繋がっていく。韓国の世相をフィクション設定に落とし込む戯曲の洗練、装置を使った左右上下運動、閉塞した生活の逃げ場となる幻想シーンの哀愁など、初期作の時点で監督の作家性が現れている。主題歌が「よあけのみち」でびっくりよ。てか、この映画の原題が「フランダースの犬」だっていうんだから！何でも、日本アニメーション製作の「フランダースの犬」は、つい最近まで韓国産アニメで主題歌も韓国人ということになってたと知ってまたびっくりよ。
2020.2.24 日本映画専門チャンネル(録画)(字幕)
