デトロイトから遠隔ロボットを使って、北アフリカの石油パイプラインを警備するゴードン(ジョー・コール)は監視の中でアユーシャ(リナ・エル=アラビ)を見つけ、親に無理やり結婚させられようとしている彼女のために行動を起こす。
涙が出るような感動や、驚くような展開はないし、はっきり言って出来過ぎというかリアリティはないんだけど、とても穏やかに気持ち良く観られる作品だった。
映像からアメリカと北アフリカという地域での生活格差が見えるだけでなく、恋愛や結婚に対する意識の格差が描かれる。
片や失恋して出会い系で相手を探したり、後腐れなくヤッちゃったり。一方では親に父親ほど年の離れた男との結婚を強要されたり。
自由奔放ばかりがいいとは思えないが、さすがに娘を監禁する親はヒドイ。
そして、頼りなさそうで、暗そうで、あんまり魅力的じゃないゴードン。
最初はアユーシャを元カノに重ねて興味を持ち、途中はほとんどのぞき魔かストーカー。笑
こいつヤバいんじゃ?と思ったけど、自由を求めるアユーシャの姿と力強さに勇気付けられ、彼女のために動こうとする。
これって実は、アユーシャの力で殻を破って変わっていくゴードンを描いた映画なんだろう。
すぐ故障しちゃうけどけっこう強い、カニみたいなロボットが可愛いかった。笑