思春期ってボタンの掛け違いのような日々なんだなってつくづく思う。まさにifーたらればーの連続。
男女間の機微と若さゆえの荒々しさを上手に描いていてとても好きな作品であった。同性愛や性交渉など現代の若者が抱える諸問題が痛々しく表現されていた。
故に要所要所で挟み込まれるミュージカルタッチな演出は映画全体の緩衝材となっていてよかった。古着屋での件はとても好き。
最後まで見ると邦題の「最初で最後のキス」が強烈に突き刺さる。
(なお、この映画は2008年アメリカで起きたラリーキング事件を基に作られた映画とのこと。備忘録として記しておく。)