ブタブタ

ターミネーター ニュー・フェイトのブタブタのレビュー・感想・評価

4.0
シン・ターミネーター完結編~ジョンのために~
ターミネーター版フォースの覚醒って評判はその通りだった。
又はターミネーター新劇場版。
一度完全に終わったシリーズをまたやる方法論、フォーマットとして『フォースの覚醒』みたいなやり方がこれからも使われるのだと思う。
それと『ファンタスティックビースト2』見た時に感じた「シリーズ制作が決まってるので次に丸投げ、全然話しが進まない」『最後のジェダイ』方式もこれから増えるんだろうか。
T1とT2の完全なリミックスで話はT1ほぼそのまま。
分離合体するターミネーターREV9の金属骨格と液体金属は1と2のターミネーター両方が同時に襲ってくるみたいだし、プレス機で潰されるターミネーター、「T1000走り」に逃れたと思ったらコンクリートぶち破って現れる大型車両、ヘリコプターでの追跡等などT1・2オマージュだらけで新しい物は何もない。
しかしアニメと違ってT800は年取るし、シュワルツェネッガーもこれが最後と断言してるので取り敢えずこれがターミネーター真完結編なのだと思う。
シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンが揃って、そしてエドワード・ファーロングのジョン・コナーとしての「結末」が描かれた事で全てに決着がついた。
スカイネットがリージョンに変わって、救世主は女性に、人類VS機械、審判の日と最終戦争、歴史改変、過去と未来の相克、パラレルワールドとパラレルワールド、何度もやってくるあらゆる種類のターミネーター、もう『ターミネーター』のお話しは永遠に続いていくと思うけど取り敢えず映画としての『ターミネーター』はこれにてお終い。
エドワード・ファーロングの出演が伝えられた時、喜んだと同時に不安でもあったけど、やっぱり『T2』の時のエドワード・ファーロング=ジョン・コナーが全てであり、未来で救世主になる事もなく、審判の日が来なかった世界で無為な日々を送りもしない、本作で描かれたジョン・コナーの最後、T2でジョンを救ったT800と「もう一人のT800」はジョンの「未来」はもうこれしかなかったんだと思わせる、悲しいと同時に余りにも美し過ぎる結末だった。
TVシリーズ『ターミネーター・サラ・コナークロニクル』は打ち切りも致し方なしの内容のドラマでしたが見るべき所も多々あって。その中のワンエピソードに未来での戦争の話しがあって、2027年原子力潜水艦ジミーカーターの内部でのジョン・コナーの指令で謎のコンテナを輸送するクルー。
コンテナの中身はT1001液体金属ターミネーターでクルーの女性下士官グッドナウ軍曹を殺して化け船内に紛れ込んでしまう。
『エイリアン』や『物体X』を思わせるエピソードで、最後にグッドナウ軍曹が「ジョン・コナーに伝えろ、答えはNOだ」と謎の言葉を残し消える。
一向に姿を見せないジョン・コナーは人類抵抗軍=未来世界では少数派のテロリストのリーダー、言わばウサーマ・ヴィン・ラーディンでありスカイネットと通じてる?
ラストでは現代から未来に跳んだ若きジョン・コナーが「ジョン・コナー何て知らない」と言われる。
つまり「ジョン・コナーは過去から来た人間だった」とターミネーターが未来からやって来るのとは逆の位相とも言うべき存在だった·····事が明かされた所で終わりと、これからも面白くなりそうな所で終わってしまったので残念です。
ニューフェイトで描かれた未来世界での機械軍との戦争シーンで、金属の触手を伸ばすREV9や兵士輸送挺ドロップシップの4つのジェットエンジンが四足獣みたいに動くデザイン等、あの場面のシークエンスは士郎正宗のマンガみたい、90年代に夢中になって読んだあの頃の美少女やメカのバトルアクションマンガみたいで『ターミネーター4』に無かったのはああいうオタク的な感性だったんだと今更ながら気付きました。
ループ物や平行世界、時間線の改変等今や『仮面ライダー』や『fateシリーズ』ではお馴染みですけどターミネーターでは余り上手くいかなかったと思ったりしました。