JAM

ターミネーター ニュー・フェイトのJAMのレビュー・感想・評価

3.3
T1 2の正当な続編というだけのことはある。
物語を上手く絡ませていることには感心するが、絶賛という程の出来ではない。百合映画とまことしやかに囁かれてるようですが、その辺はマジです。ただ緊張感がイマイチなくて、やや間延びしていた印象は拭えず。T1 2程の高揚感がないのは時代なのかねぇ...目が肥えたのだろうか。未来を切り開いたT2ほどの革新的な面白さを期待していたわけではないけれど、一ハリウッド映画の域に収まってしまうような作品だったことには少し残念だ。キャラクターは良かったように思う。マッケンジー・ディヴァイス素敵。
しかしなんと言っても、本作はリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーです。新参者であるグレースとダニーを置いてけぼりにする登場シーンはとても良かった。立ち振る舞いに二十年分の重みを感じられるので、ちゃんと地続きな物語であることを意識させてくれたのは嬉しかったな。老いたT-800も渋くて格好いいよね。✕✕✕✕ために、はいい台詞なんだけどやってることがお節介すぎて笑った。しかし彼の某描写は具体的な形に落とし込み過ぎてて不満有り。T2でのカタルシスを雑に再来させてるみたいで嫌だ。つーか、作品全体がそういう感じではあるんだがそこに関しては顕著にも程があってさ。でもまぁ、久し振りに見るターミネーターの新作としては楽しめたっちゃ楽しめたので複雑ですね。
続けるばかりが物語ではない。
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