狭須があこ

ターミネーター ニュー・フェイトの狭須があこのレビュー・感想・評価

4.0
今年一の百合映画でした。

百合映画としては100点、ターミネーターの続編としては40点、サラコナーの登場シーンが2億点です

「3以降をなかったことにして、2の正統な続編」という小学生みたいな潔さは好印象ですが、べつに普通に3を楽しんだ人間としては、そこまでしてやりたかったことが何なのかは謎
ジョンコナー嫌いなの?

とくに内容には目新しさがなく、サラコナー以外の既存キャラの活躍は全員新キャラ以下だったので、
「サラコナーはババアになっても、グラサンかけてバズーカぶっぱなして最高!!!!」がメインディッシュなんだろうなと思いました。
サラコナーのことはマジで好きそう

「何が起こってるかワケがわからん」に片足突っ込んでるド迫力アクションは、まぁチョロオタクとしては楽しかったです。


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以下ネタバレ
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キャーキャー言ってるのを武闘派が物理的に守ってたら、ヒロイン側に実は戦闘力以外の絶大な魅力があって、離れられないのは武闘派のほう
みたいなの最高に好きなので最高だった
この百合は、これはもうワンハリです
(ワンハリをBLって言われたらキレてたのに百合認定のほうはガバ)

いいですね。
いろんな強さの女性たちの映画

でも、ターミネーターというのは
「普通は狙われるのは危険因子本人だけど、なんとサラコナーは未来の息子が危険因子!?」
という設定が新鮮だったワケじゃん
それを裏切るためだけの「実は本人が狙われていたんだ!!」
イヤぁちょっと…

ユニバのONEPIECEショーで「これは海楼石を液状化したものだー!!」って言いながら水ぶっかけられたの思い出しました(※海楼石…海を固形化したもので、海と同じく能力者の能力を奪うことができる石)
(つまりただの海水でしょうが)

ターミネーターシリーズの常識だったから…覆したくて…以外の部分で邪推するなら、昨今の風潮としての「ヒーローを産むための子宮ではなく、女性もひとりのヒーローとして価値がある」みたいなフェミニズム要素かなぁ、とか思ったけど、それにしても

1作目のうら若きリンダハミルトンから見ると、彼女がもういま明らかに「子を産むから価値がある」を超えた最強の女になってしまっているので、「子を産む以外の価値がある女」が今更もう一人出て来られても…感が強い

フェミニズムにフェミニズムを上乗せしまくった結果生まれた、へたくそ脚本なのでは?と勘繰ってしまいました。
まぁ色々不純な邪推を入れたものの、百合とカーチェイスに満足なので全然このスコアなんですけどね

シュワちゃんの扱いは…みんなは…満足なんだろうか?これを望んでた?
私はなんか、その…全編にわたってですが…
…またか…
と思いました。

こんなカンジでノスタルジーを追ってるだけで、大丈夫なのかな…
狭須があこ

狭須があこ