バルバワ

ターミネーター ニュー・フェイトのバルバワのレビュー・感想・評価

4.0
久々にガッツリ有給とって隠れシネシタン活動!まぁ、嫁も映画禁止法略して禁映法の発令を忘れつつありそうではありますが…だからといって油断はしない!

映画の半券は直ぐにダストシュートで証拠隠滅…それが隠れシネシタンだッ!

いやぁ、ラテン風"デデンデンデンデデン"には笑ったぜ、ベイビー!

あらすじは主人公ダニーちゃんが未来から来た殺人マシーンに追われる!それをジイさん、バアさんや未来から来たねえちゃんが助ける!…的な感じです。

ターミネーターは一応全作鑑賞しており(ドラマシリーズは未見)それなりに思い入れのあるシリーズです。
因みに私の初ターミネーターは中学生の頃土曜プレミアムで放送されていた『ターミネーター2』であり、液体ターミネーターT-1000の悪の魅力にやられました。とにかく冷徹!無慈悲!残酷!挙げ句どうやって倒すかわからない!友達とT-1000の走り方を真似たものです。
因みの因みに好きな台詞は腕の肉を剥いでロボットの骨格を見せられたダイソンの嫁さんの「あぁあ…なんてことでしょう…」です。

まあ、関係ない自分語りはさておき今作は主要人物の白人男性はシュワルツェネッガーのみでほぼほぼ女性が奮闘し、主人公はメキシコ人という今どきハリウッドの潮流に乗っ取った作りです。

特に主人公ダニーちゃんを守るために来たグレース姉貴がカッコいい!最終決戦で使う武器が銃でも剣や槍ではなく、鎖という渋さ!鎖のアクションはずっと観ていたかったくらいカッコいい、というか今作の最終決戦は本当に最高でアクションが一つ一つ繋がっているというかチームプレー格闘が好きな私としてはワクワクが止まりませんでした!

あと、今作の主人公チームが疑似家族のようで肝っ玉母ちゃんのサラ・コナーにしっかり者の長女グレース、末っ子のダニーちゃん、そして、一度家族を離れサラに恨まれている元旦那T-800(『ターミネーター2』とは別の個体)って感じ。
このサラ・コナーとT-800の関係性が是枝監督の『海よりもまだ深く』の阿部寛と真木よう子に観えました。

また、サラ・コナーが何故T-800恨んでいるのかが冒頭で描かれており、その後彼がどのように過ごしてサラ・コナーに協力する現在に至ったかが説明されます。確かに前述で冒頭でT-800がしでかしたことの対になるような贖罪人生を歩んでいたのはわかりました。

そして、今作のT-800の変化を観るとを観てはっきりと感じたことがあります。

それは殺人マシーンであるターミネーターは任務を終えて人間社会に身を潜めると良い奴になるのでは?!

事実、今作のREV-9というターミネーターも異常に愛想が良いし、T-800には戦う前に一応説得していた上に、挙げ句バーベキューパーティを戦闘でめちゃくちゃにした際にはちゃんと謝っていましたからね!殺人も任務に関係がなければ行わないから鑑賞しながら「なんだ、人を殺すけど良いやつじゃん」と、色んな倫理観が崩れてきました。

だから、今作のREV-9は勿論、『ターミネーター』の残虐非道なT-800も『ターミネーター2』の冷徹残酷なT-1000も『ターミネーター3』の極悪最強のターミネーチャンこと、T-Xも任務を終えたら家族を作り普通に働く可能性は大です!
冷血な悪のヒーローから、どんな暴漢からも家族を守りきるような本当のヒーローになることでしょう!

そんなことを考えてしまう程、今作のターミネーターは愛嬌たっぷりでした。

とにかく新キャラが立って派手なんで観て損はないですよ!

さて、チケットの半券を焼却炉に捨てて次の映画だッ!👍
バルバワ

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