ハレルヤ

ターミネーター ニュー・フェイトのハレルヤのレビュー・感想・評価

4.1
僕の生涯ベストムービーの1つとして君臨する映画「ターミネーター2」。地上波で初めて見た日には、あまりの興奮と感動で余韻が一晩中抜けなかった記憶があります。

その感動を引きずったせいで、後に公開された「ターミネーター3」「4」「ジェニシス」では軒並み空振りを食らう羽目になりました。笑
特に「3」「ジェニシス」は当時劇場まで見に行ったので、尚更イマイチ感が凄かったです。

それらは客観的に見れば、決して悪い作品ではありませんが、あの1作目、2作目がどうしても頭をよぎってしまうので、「これじゃない感」が拭えませんでした。

そして製作が決定した本作。「T2の正統な続編」と位置付けられていますが、最初は「今更かよ…」という気持ちの方が強かったです。

確かにキャメロンが監督ではないものの、正式にスタッフの一員としての復帰。お馴染みのシュワちゃんに加え、リンダ、エドワードも2作目以来の復帰と言うことを聞いても、「それならもっと早くやれ」と思うだけで、今一つ気持ちが前に向かず。

とりあえず公開してからの評価を見てから鑑賞を決めようと考え、今まで静観していましたが、思いの外悪い評価はそこまで見当たらず。
これはかなり期待できるのでは?と思い、鑑賞へ踏み切りました。前置き相当長くなってすみません。笑

当然ですが初めから2作目を超えられるとは思っていませんでした。前日に2作目を振り返りましたが、やはりこれは別格。

それを踏まえた上での鑑賞ですが、2作目以降の3作と比べてやはりキャメロンが加わってるのが大きいからか、ただのド派手アクション映画に終わらないドラマがありましたね。

アクションの凄さは間違いなくシリーズ1。
新型ターミネーターの「これどうやったら勝てるの?」という感じもしっかりありましたし、分離できるとか反則過ぎる。笑

それを迎え撃つのはT-800、サラ、そして新キャラのグレース。これだけ役者が揃えば、そりゃとんでもないレベルになる話。

登場人物それぞれの背景にも深みがあり、それぞれの運命と向き合う姿も「ターミネーター」シリーズで貫かれているテーマがありました。そして本作のキーパーソンとなるダニーの成長も1作目のサラと通じるものがありましたね。

これまでのシリーズの美味しいとこ取りのような感じでもあって、評価も何点付けるか凄く難しい話でしたが、期待を裏切らない仕上がりと本作でターミネーター役を終えるシュワちゃんありがとうと感謝を込めて、シリーズで3番目に高い評価を付けさせていただきます。
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