ペンソー

ターミネーター ニュー・フェイトのペンソーのレビュー・感想・評価

3.3
"ターミネーター2"の正当な続編として銘打たれた"ターミネーター"シリーズ最新作。

"〜3,4,ジェニシス"からリブートし、新たなる3作目として製作された本作は"〜ジェニシス"と同様に、もはや"ターミネーター"シリーズの作品としての魅力を感じなかった。
あまりにもリブートを繰り返しすぎていることもあるけど、一つのシリーズとして繋がりを感じられず、続編という感覚で観ることができなかったことが理由かもしれない。

観終わってから考えれば続編としてはしっかりと機能していた。
T-800ことA・シュワルツェネッガーが敵の機械として登場した1作目、味方の機械として登場した2作目、そして2作目のラストを考えれば、3作目は人間の心を持った味方の機械となることは当たり前に思える。
だけど、2作目と3作目の間があまりにも長すぎた。
続編が毎年出るような現在の映画界において、数十年ぶりの続編は、懐かしさはあれども数年スパンの続編と同じ感覚で観ることは難しいと思う。
当時、リアルタイムで観ていなかった自分の感覚かもしれないけど、どちらにせよ、もう"ターミネーター"シリーズは終わりでいいと感じました。

アクションはもちろんカッコいいし、登場人物たちも女性ばかりで時代の流れに沿った作品だと思ったけど、思想などを抜きにした、純粋なアクション作品だとしてもこれ以上続ける必要性は感じられませんでした。


T・ミラー監督作品。
J・キャメロン製作。
A・シュワルツェネッガー、L・ハミルトン主演。
E・ファーロング、M・デイビス共演。
オープニングの衝撃は、当時の順当な流れできていれば、相当なものだったと思う。
残念ながら30年近く経ってしまった現在では、「あ、そうなんだ」くらいの衝撃まで落ちてしまった。
"エイリアン3"のオープニングかそれ以上の衝撃を受けたかもしれない可能性を感じさせるオープニングでした。
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