カズナリマン

ターミネーター ニュー・フェイトのカズナリマンのレビュー・感想・評価

1.2
うーん、これはヒドイ続編!
前作の「ターミネーター新起動/ジェニシス」も、ターミネーター襲来にむけて一生鍛えてきたはずのサラコナーがプヨプヨボディで「オイオイ」だったけど、本作はおなじみのキャラたちをちゃんとTシリーズ卒業させるための茶番放課後授業ですねw

(ここからちょっとネタに触れます。肝心なところは避けます)

一番ひどかったのは、新しい敵の設定ですねーー。
スカイネットの危機は去ったけど、結局他のレジームが生まれちゃって人間はほぼ同じ目に…
救い甲斐ねーー!!

で、次にひどかったのが、救うべき「ダニ」の将来の子供が世界を救う革命軍のリーダーになると思わせておいて…からの、サプライズ(?)ね。
わかりますよ、今「女性テーマ」が熱いのは。
にしても、あの「子宮に頼るな、おまえがやれ」はなっかなかのプロパガンダ感!
20世紀初頭のロシア映画じゃないんだから!
なんかテーマ語るなら、プロパガンダっぽくしないで、きちんとエンタメに落とし込んでくれ!女性テーマがプンプンし過ぎて「ターミネーターでもコレ言わなきゃダメ??」感が半端ない。
しかも、T1&2でジェームズキャメロンはもう死ぬほど「女性賛歌」を歌ってるのに、今更続編でこのメッセージはないよねーー。古っ!!

さらに、さらにもう一言言うなら…
ついにアクションを嘘にしちゃった…でしょうか!
ターミネーターシリーズって、嘘んこバリバリのアクションなんですけど、それでも一定のルールはあった気がするんですよねーー。地に足のついたっていうか、ターミネーター以外はちゃんと人間!っていう。
今回落下する飛行機の中でアラ70のサラコナーがあっちやこっちにつかまりながらターミネーターと戦っちゃったことでターミネーターのアクションはピアースブロスナン007やワイルドスピードレベルに落ちちゃった。
つまり…「絶対死なないアクション感」ね。
ジェームズキャメロンをはじめ、他のTシリーズ監督は頑なにこれを守ってきたのに、空気を読めない…っていうか、「デッドプール」のMr.虚構アクション監督のティムミラーがこのルールをぶち破り、ついにターミネーターは正義が絶対勝つ物語へとレベルダウン!
まったく!ざんねんです!

うーん、あまりに腹がたったので文句ばかり書いちゃいましたが、ひとついいところもありました!
それは…マッケンジーデイヴィスのおしり!