群青

ターミネーター ニュー・フェイトの群青のレビュー・感想・評価

3.6
2019年劇場鑑賞映画19作目
吹替で。


もう2020年も後半に差し掛かった頃だけど今更レビュー笑


まず、個人的なターミネーターの続編の感想は
1,2⇨間違い無く面白い
3⇨続編として納得の終わり方
4⇨アクションすごいけど、ターミネーターじゃなくね?
ジェニシス⇨ファンサービスあるけど凡庸

という感覚。3は結構好きですねー。ジョンコナーの配役だけじゃないかな?嫌なのは。

んでもってこの作品の感覚はというと、3とは違うターミネーターの続編、という感覚。
納得な出来だと思います。

1番そう思ったのは4やジェニシスよりターミネーターしてた、というところ。

ターミネーターの良さって色々あるけれど、勝てそうにないヤツに執拗に追われる恐怖、というコンセプトだと思う。
4とジェニシスはその要素が感じられなかった。

今回も普通に暮らしていた主人公が突然日常を破壊され訳も分からないまま逃走することになる、という1の話を踏襲しつつ、しっかり1,2と差別化ができていたと思う。

差別化していたのは主人公のキャラ。
メキシコ人の主人公が狙われるというのが多様性を考慮されていて今らしい。
主人公を守るターミネーターも女性。
女は女が守る、自分の身は自分で守る、とこれまた今らしい。
アクションも現代的だアクロバティックさとターミネーターらしい豪快さを合わせていて単純に観ていて楽しい。


もう一つは敵の強さ。
こいつに勝てない、逃げるしかないと思わせる説得力があった。
今までとは構造そのものが異なっており、そうくるか!というアイデアだった。まあ2の液体金属ほどの衝撃はないけど笑
走り方は2のT1000に影響を受けていると思われる。流石の走りっぷりだった。


肝心のシュワちゃんの位置付けは、これもそうきたかという流れだったが、そのやり方、いいんか?
シュワちゃんを出したいがための展開か?
そこに愛はあるんか?
と思いました笑


あと、敵のターミネーターをどうやって倒すか、なんだけど終盤のアレはなんなんだろうか?そもそもその前の飛行機中の戦闘もしっちゃかめっちゃかでよくわからない。そのあとのあの施設、何をしている施設かさっぱりわからない笑
そこは不満かなぁ。


テーマはずばり世代交代。

昨今の過去作品の続編はそれまではこうだったが、実はそうではなかった、的な展開の続編多いような気がする。
何がとは言えないけど笑

果たして本当に世代交代してるんたろうか?
お金が発生するから作ってるだけなんだろうか?

今作は続編としては面白かったが、興行収入は仕切り直したジェニシスより低かったという。
全ては結果次第。ということは続編は作られない可能性が高い。しかしこれで作らなければ今作のテーマの世代交代を不義理にしたことになると思う。それじゃあ意味がない。
ジェームズキャメロンには頑張ってもらいたい。
群青

群青