やわらか

ナグラチームが解散する日のやわらかのレビュー・感想・評価

ナグラチームが解散する日(2017年製作の映画)
3.9
せっかくの映画の日なのに仕事で捕まり8時過ぎて新宿到着。数少ない選択肢の中から普段あまり観ないようなやつを、ということでK's Cinemaでやっていた「ナグラチームが解散する日」をチョイス。
 
始まってすぐに漂い始める自主制作の香り。映画を撮ることを撮った映画。とは言え、主人公たちは三十路を迎えた社会人で、生活費を稼ぐためにバイトに明けくれたり、恋人とのゴタゴタがあったりしていつまで経っても映画は出来上がらず。途中でいきなり事件モノになったり、荒唐無稽な展開もたくさんあるけど、社会人が映画を作り続ける困難さだけは妙なリアリティを感じる。
 
上映後に、田口敬太監督や主演の木田友和さんたちの舞台挨拶があり制作時のエピソードやインディ映画の状況が聞けて楽しかった。この作品の出演者で、別のインディー映画の監督さんでもあるサーモン鮭山さんが、クラウドファンディングで製作費を集める話をされていて、インディーでは一般的になっているらしい。かなり興味深かったけど、脱線し過ぎで途中で切り上げ残念(笑)
 
いつも観ているメジャー制作の映画とは違い、いろんな点での不揃いな感じはあるけど、伝えるものには違いはないと思う。この映画は3年前に撮られた作品で、封切りの後もたぶん田口監督が上映機会を得るためにずっと活動を続けているんだろうな。作品内の主人公たちのようにそれ以降は新作作れていないそうだけどがんばって2作目出して欲しいね。
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