「フランスパンが固かったせいだね」
ずっと自分を好きでいてくれる自信も相手を好きでいられる自信もない。パン屋で働くふみに二度目の初恋が訪れた。
「好きだった人を付き合わずに嫌いになれると思う?無理だよ。だって嫌いになれるほど相手の事知らないんだもん」
知らないからこそ忘れられない
相手が自分に興味がないからこそ終わりがこない
大人でも子供でも恋はいつだって難しい。
時間がいくら過ぎても魅力は消えない
誰のせいでもなく少しだけズレた気持ちとタイミング
コインランドリーでの子供との会話
さとみの息子との秘密の恋の話
妹が書いたふみの絵
ゆっくりと流れていく時間に小さな素敵な瞬間が紛れている
正体を知った上でも愛し続けることは出来るのだろうか。
せつなくて、愛おしくて、パンと早起きがしたくなる映画だった