郁哉サム

ピンポン THE ANIMATIONの郁哉サムのレビュー・感想・評価

ピンポン THE ANIMATION(2014年製作の映画)
4.9
実写のピンポンが好きで、
配信でアニメをやってるのを知り何となく観てやろうと観始めたつもりが
ドツボに嵌るくらいに最高だった!!

オープニング曲のガチャガチャした汗臭さが卓球というスポーツ/部活に見事マッチしている。

そして実写では泣く泣く切ってしまったバックボーンが色々見えて来て各キャラクターの人間としての重みがちゃんと伝わっている!
そりゃチャイナや風間にも情は移るわ笑

話は漫画、アニメ、実写は一貫されているけど知ってて観ても面白い。
そして監督は何と言っても湯浅監督。
クレヨンしんちゃんで動画担当をしていただけに、画のタッチをちゃんと漫画のピンポン調にしているし、更に制作会社は手塚先生の遺した天下のタツノコプロ。
これなら文句の付け所はないですね!

それに僕個人が1番の見所はエンディング曲。
メレンゲ氏の『僕らについて』
紙一枚に鉛筆で描いたシンプルなアニメーションと曲が一体化している。
無駄な物が無い上に紙の温かみがありながらも爽やかに出来上がっている。
そして曲はスーパーカーの、
『ユメギワラストボーイ』の基本のメロディを使った曲調になっている。
つまり実写への敬意もちゃんと受け取れる所が素晴らしい。

正直、滅多に泣かない自分が泣いてしまった一本。
部活動の思い出を美化してくれます。
また忘れた頃に観るんだろうなぁ…。
郁哉サム

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