じゅーけん

ROKUROKUのじゅーけんのレビュー・感想・評価

ROKUROKU(2014年製作の映画)
2.0
妖怪ものの実写作品。
登場妖怪は、短編エピソードにてそれぞれが紹介されるような形で、それらの妖怪が最終的にメインストーリーに絡んでくるという構成。

この作品はホラーに位置づけられてますが、幽霊や心霊ものと比べた場合、妖怪というのは水木しげるの鬼太郎に代表されるように、友好的な印象のマンガやアニメが多いせいか、そのもの自体ではあまり恐怖の対象にはならない傾向にあります。

妖怪=想像の生き物だが、幽霊=死者の魂(怨念)というイメージも強いからなのかもしれません。

そうした前提を覆すように、妖怪の全体像を見せるまでの展開を、見えそうで見えない、得体の知れない恐怖の心理描写で心霊ものに似たような雰囲気を醸し出すことにより、うまく恐怖を煽るようなホラー作品に仕上げていたのは流石。
もちろん、恐怖度合い的には軽めではありますが、中学生以下くらいであれば、それなりに恐怖を感じれるのではと思います。

妖怪描写や表現はそれなりに良かったのですが、肝心の物語は、核となるところが明かされず、結局どういうこと?と、なんともモヤっとした感じだったのが残念だったので、辛口のスコアとなってしまいました。