ケイスケ

ダウンレンジのケイスケのレビュー・感想・評価

ダウンレンジ(2017年製作の映画)
3.8
面白い。謎の狙撃手から狙われて車の影でやり過ごすワンシチュエーションスリラー。マンハント(人間狩り)系の作品ではかなり好きですね。こういった内容の作品はあまり高得点が付かない傾向にありますが、ぜひ見てほしい映画でした。

6人の大学生は自動車で広い山道を疾走している途中、タイヤがパンクして立ち往生してしまう。仕方なく車から降りた彼らは携帯電話を取り出すが、電波が不安定な状態だった。さらに自然発生的なパンクではなくタイヤが銃撃を受けていることがわかり、自分たちが誰かに狙われていると悟る。

本作は道路の真ん中に車を挟んでスナイパーと登場人物の攻防を描くというシンプルな内容ですが、90分飽きずに最後まで楽しめました。早々に殺されてしまう人物たちがいますが、この死体が常に画面に映ってたり車に踏み潰されたりするので何か存在感があるんですよね。

ちなみに「ダウンレンジ」とは銃弾の射程圏内を指す用語で兵士たちの間では「戦闘地帯」を表すらしいです。このタイトルもカッコいいよね。中盤で出てくる家族がマジで可哀想。特に撃たれて窓から飛び出した挙句に血塗れで娘を探すお母さんが悲惨すぎる。子どもを容赦なく殺すのは鬼畜展開ですね。

あと警察官がちょっと使えなさすぎるというか「何しに来たん?」感は否めません。もうちょっと頑張って。ラストの展開は好みが分かれそう。自分は「えぇ…😥」ってなりましたけど女優さんの演技で許せちゃいました。ゴア描写も頑張ってるし90分で手軽に観れる作品としては文句なしですね。『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』も面白かったし北村龍平監督のハリウッド作品は好ましい作品が多いですね。