名前はまだない

マリア・ブラウンの結婚の名前はまだないのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
4.0
純粋で一途だったマリアが、(根っこの部分は変わらないけど)どんどん嫌な女になっていく様子が痛々しく、切ない。
どんな手を使ってでも貫き通す、マリアのまっすぐな愛情に圧倒された。
直向きに夫との暮らすため、がむしゃらだったマリアのラストはあまりにも残酷で、何とも儚い...。
2人で暮らすまでにたくさんの苦労と犠牲を払ってきたがゆえ、再会後、この先いつまで続くか分からない生活に不安を感じたのか、ぎこちなくどこか浮かない2人が、また切ない。
愛の形は様々。美しいばかりではない。