新文芸坐オールナイト2本目。
冒頭からエミールクストリッツァ監督の骨格を発見。(こじつけ)
『哀れなるものたち』でハンナシグラが先輩風を吹かせる意味を解説に助けてもらって納得はしてたんだけど、この映画から、やっとその手触りを得たように感じた。
腕に伝う水の流れのように、代替可能性が高まるマリアブラウン。病床の旦那から「もう俺のことは気にせず新し」と皆まで言わせないような速度で新しいパートナーを探す。
アメリカに「タダでしゃぶれると思うなよ」と警告するケンドリックラマーと同じくらい痛快であった。
サッカーの試合結果と反比例する皮肉も面白かったが、中盤のラジオ放送で流れていた「72分」も本編時間とリンクしているのか気になるところである。