ナチスの時代から始まる女一代記。「不安は魂をくいつくす」もそうだったが、そこを「当然」のように登場人物の背景として描いているのが新鮮で貴重だった。他の作品は観ていないが、彼のようなドイツ人の監督が3…
>>続きを読むマリアは賢く、美しい。自分でもそれを分かっていて、最大限に利用して成功していく所は痛快。一方、その成功も努力全て夫のためなので、何故そこまで?と思ったり。
母親のタバコの火を吹き消す所や、花瓶に財布…
このレビューはネタバレを含みます
いやあほんとにぱきっと終わるんですなあ。好きですなあ。
相続話し合いの途中でちょっとって抜けて手首に水をあてているとき一瞬切って死のうとしているのかともっちゃった。ただ頭痛を和らげるためか。
爆…
唐突に大仰なBGMが流れるので「どうした?!」って何回かびっくりした。
普通に娯楽性はあるけど、取り留めのなさもあり、どういう心持ちで観るのが正解なのだろうか?あまり感情移入はできなかった。女性の強…
冒頭のクレジットが画面いっぱいの赤い文字なのバチバチにセンス良くて心掴まれた。ひさしぶりにオールタイムベスト入れ替えた。めちゃくちゃ好きですこれ!!!
マリア役のハンナ・シグラが綺麗でカッコいい!…
夫のためになら、マリア・ブラウンは割り切る。映画の中の言葉を使うなら、たしか「自己を確立する」だったと思う。
愛人と結婚の線引き、仕事とプライベートの線引き。母親の再婚相手を目撃した時、ベティとは反…
戦争がもたらす大河メロドラマ。だが、女は弱者や庇護される者ではなく、男を手玉にとり成り上がっていく女の一代記であり、西ドイツを象徴する女性像でもある。逆に妻の罪を被り収監される夫は東ドイツ的である。…
>>続きを読む映画的なるものの権化。
終始皆に俗人的な狂気が見え隠れしながらも、最後ヘルマンがカナダに旅立ってマリアの表層に一気に顔を出すその様は鳥肌ものであり、正に演出の妙であった。
彼女の周囲に様々な男を配…
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