たしかに小川紳介はよく喋ってたしちょっと障る声質だったけど、なんかもうとにかくいろいろ言いたいことがある! という感じでわたしは嫌な気はしなかった。CGがない時代の精巧なジオラマ。
そうは言っても花屋家はそれなりの大きなお家なのだった。本家があり分家があり蚕を飼い農地解放で失くすほどの田畑を持っていた。
戦後数十年経ってまだ軍服着てラッパ吹いてるおじさん(この人が本当にチャーミングだったけど親戚にいたら面倒極まりない)のすぐあとに、36歳で戦争にとられて「2度と行きたくない、2度と戦争はするべきでない」というおじさんを続けて映す。