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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18 ロイヤル・オペラ「くるみ割り人形」のemmaのレビュー・感想・評価

4.5
2018年4本目。シネマバレエです。
ボリショイとかNCBとかバレエ団は沢山ありますが、私はロイヤルバレエが一番好きだなぁと実感した作品でした。
去年の不思議の国のアリスに続いて2作目の鑑賞ですが、
多くのクリスチャンが何故クリスマスにくるみ割り人形を観たがるのか分かった気がします。
とてもファンタジックで、暖かくてキラキラしていて、家族愛も感じられる作品です。
2幕目にチャイコフスキーのくるみ割り人形の有名曲がギュッと詰まっていて、曲のほうが馴染みのある私としては「あ、ここでこの曲が使われるのね!」という感動がたくさんありました。
これからは曲を聴く時にバレエの情景が広がりそうです。

そしてなによりも、プリンシパルとして金平糖の精を演じたサラ・ラムが本当に妖精のように美しくて、夢物語を見ているようです。
白い肌にプラチナの髪、華奢な体躯に長い脚。
なのに背中はアスリートのような筋肉で、努力と才能を兼ね備えないとこの地位には登れないことが彼女の踊りでわかります。

あとは、17世紀が舞台なはずだけどヒロインのクララに褐色の子を起用したり(彼女がまたチャーミング)、パートナー役のハンスがスラヴ系だったり、やはり現代性も考慮している気が。
でも魔術師のドロッセルマイヤーはブラウをのカーリーヘアにくりっとしたブルーアイのthe スコットランド人、
という感じのギャリー・エイビスが演じていて、彼がまたハマっていました。


大雪の日にわざわざ観に行きましたが、価値ありました。シネマバレエとても好きです。できるならアリスもう一度観たいな…でも次はswan lakeかな。
何故か私は英国が舞台の映画が好きなようです。
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