nana

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18 ロイヤル・オペラ「白鳥の湖」のnanaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私が観た白鳥の湖でベスト3に入る素晴らしさでした!30年振りの新演出だそうで、幕間にあったインタビューでのスタッフ達の気合いが凄かった。振付がまだ31才のリアム・スカーレット&フレデリック・アシュトン。演出がリアム・スカーレット。美術と衣装がスコットランドの画家のジョン・マクファーレン。


幕間に各国のツイッターのメッセージが入るのですが特に衣装は絶賛されてて、本当〜に素敵だった。絵画から抜け出たような美しさ。渋みがありつつ新しさもあって(ロットバルトが千手観音像みたいで楽しかった)ずっと見ていたい感じ。
美術も絢爛豪華でセットとわからないくらいだし、踊りとも連動していつのまにか湖に移動してたり3幕の階段の効果的な使い方がよかった。

ダンサーも素晴らしくてオデットのマリアネラ・ヌニェスの完璧かつエモーショナルな踊りとワディム・ムンタギロフの王子のピュアな踊りのコンビネーションが良くて特に3幕のグランフェッテの後、王子の裏切りの瞬間とかちょっと感動で震えました。


ロットバルトのベネット・ガートサイドやベンノ役のアレクサンダー・キャンベルもよかった。高田 茜さんも繊細な踊りで素晴らしかった!平野亮一さんが王子のときもあるそうで、そちらも見たいですねー。


名作中の名作を改作するのに掛けた労力、時間果てしないですが、時代に合わせて若い才能で変化させていくことが芸術を次代に渡す人の役目なのかなと思いました。
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