マイニチマイニチ、アジグデアジグデ、ジニゾウダァ!
なのでホラー映画が恋しくなって来たこの頃。本日の仕事帰りに改札機に表示されたPASMOの残高が¥666になっていたことにも背中を押され、皆さんのポイントが高い本作をTSUTAYAで借りてきました。
マクドナルドのイメージキャラクターの雰囲気もある本作のピエロの実態は分類としては何になるのだろうか?
柳の木の下に居そうもないので明らかに幽霊ではないし、お化けと言うのも憚られる。ということは妖怪と呼ぶべきなのだろうか?後半の佇まいはモンスターといった雰囲気が濃厚でパワー勝負で攻めてきました。
困ってしまったのが本作の彼が私にはちっとも怖くなかったということ。
おそらく原因は中盤過ぎまでその怖さがエピソード的に単発で襲って来るからかも知れません。恐ろしのシーンと次のそれの間に長い間が空くパターンの連続で全体に冗長。
それでも最後はパワーで押してきましたが、それまでの怖がらせ方がブツ切りでしかも尺が160分もあるのはいかにも長く感じます。
今まさにパリ五輪の真っ最中で毎日スポーツばっかり観ているので本作に対しては「怖がらせる仕掛けのチームワークがなっていない。個人技頼みでチーム全体が組織的に戦うという気持ちが無い」と感じてしまいます。
そういうチームは対戦相手(観客)として怖く無いのではないでしょうか。
一個一個のエピソードはまぁそれなりになのですが、全体を通すと物足りなさを感じてしまいます。
過去作に対するオマージュもいくつか散見されますがその効果は良し悪しでした。
『スタンド・バイ・ミー』(1986)、『エイリアン2』(1986)、『遊星からの物体X』(1982)など80年代の娯楽作に影響を受けたであろう監督の趣味はよく解ります。