藍住

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。の藍住のレビュー・感想・評価

1.0
「昔仲良かった友達と大人になっても友達でいられるのだろうか?本当に?」
そんな幼い頃の問いかけに対するアンサーがこの映画。
昔を辿りながら自分と向き合い、前へ一歩踏み出す力が何にも負けないことを、私達は知っている。

1作目と比べたらあまり怖くないし、時間も長すぎるんだけど、ルーザーズを辿るにはこの時間の長さが大事だったのかな、と。
驚かす演出とかは色々ありすぎて後半大分お腹いっぱいだったけど、1作目でルーザーズを演じてた子役達が大きくなってたのも嬉しかったし、キングがゲスト出演してたりしてサプライズが多かったのは楽しかったな〜!
皆んなが水の中へ飛び込んで抱き合うのも、スタンリーからの手紙も、めっちゃ寂しくて泣いてしまった。
何より、ベンが27年越しにべバリーと一緒になって幸せそうな表情をしていたのが観られて本当に良かった。

強いて言うなら、最初に出てくるゲイカップルが殴られるのとか(しかも演じてる俳優の1人がグザヴィエ・ドラン)は正直キツかったです。
いい加減ドランをそういう役で消費するの辞めようぜ。

▶︎2020.10.4追記
私はもうこの映画を一生観ることはない。
ドランの使い方に当時から違和感を覚えていたが、確信に変わった。
2019年にゲイカップルがあんな風に傷つけられる映画を「世の中にはこういう光景がまだあるし、必要だったから撮った」という監督、無神経すぎる。
ルーザーズクラブのリッチーは今作でゲイと明確に描かれるが、その彼も幸せになれない。
べバリーとベンは結ばれるのに。
リッチーをそんな風に消費できるのは異性愛者の特権だ。
もう二度と観ない。
藍住

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