はちゃら

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のはちゃらのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

なんでしょうね…この「可もなく不可もなく」といった感じ。
とりあえず、映画側も観客側も同窓会的な映画。
アメリカン・ホラーとしてやるべきことは全部やったと言えますが、話(例の儀式の流れ)のために長尺になってる感も否めないし、ファンタジー感もより強めになってるのが、個人的にはイマイチ。 

今回もデリーの映画館には「エルム街の悪夢5」のタイトルが掲げられているということは、エルム街シリーズが後半につれ、やたらフレディがギャグを交えながら喋ったり、夢の中の表現も回を増すごとに派手になっていった、あの感じをリスペクトする…ということでしょうけど、
「ホラー映画を見に来たのに、いつの間にかハリーポッターを見せられていた」ような気がしてならないですね。

ヘンリーが精神病院(刑務所?)から脱走し、ゾンビ化した友達と車でGOするのなんて、ほんとコメディ的でした。

笑いと恐怖のバランス感が、エンタテインメントと言われればそこまでですが、ねぇ…。
(前作はその点、絶妙に良かった気がしてます。)

ただまあ、ここまでハッピーエンドやりきるのも珍しいかも。そこに関しては潔い。
あと、スケボーが階段から降りてきて、ビルが「(恐怖に)慣れてきた」と言うシーンは、観客の代弁的で良かった。知らんけど。
はちゃら

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