ベバリーのお父さんが「かもめんたる」に見えてしまうのは前作から引き続き…。
老婆は何の映画でも怖い。
なぜ怖いのか考えてみると、「老い」への恐れが無意識にあるからかなぁ。深く刻み込まれた皺とヨボヨボしてしまう無力さから、無意識的に怖いと思うのだろうか。
本作でも下手なクリーチャーよりも、ただの老婆の笑顔(もちろん不気味にしているが)の方が怖かった。
でも前作同様、怖さは作品のスパイスで、恐怖を乗り越えていくのが本筋なんだと思う。
前作では子どもの抱える恐怖を、本作ではトラウマをさらにえぐる。時間が経っている分、トラウマに打ち克つのは難しいのだと思う。
でも一人一人に合わせて恐怖演出を変えてくれるペニーワイズは芸が細かいな、などと感心したが、合わせているわけではなくて(捕食)対象が各々が勝手に見ているだけなのかな。
あとはスタジアムの女の子は恐怖を煽ることなかったので少し唐突に感じた。恐怖させてからでないとダメなのでは？だとしたら女の子は何に恐怖したのか？
甘言で誘うのはジョージも同じだが、ジョージはまだ引き摺り込まれただけで、そこからめちゃくちゃ恐怖を植え付けられたかもしれないし…
