horahuki

悪魔のhorahukiのレビュー・感想・評価

悪魔(2018年製作の映画)
3.3
ムッツリドスケベ男vs真性キチ◯イ男!!
同居してる小悪魔JKの着替え覗いたり鼻かんだティッシュぺろぺろしたりしてどんどん狂っていく変態主人公と、もともと狂ってる変態クソ野郎の、JKをかけた対決と海老を描くサイコホラー。

エロい!!いや、エロいというよりキモい!!
谷崎潤一郎トリビュートとして公開された三作品のうちの一作。原作は未読。私的には嫌いじゃないけど、そこまで好きでもないって感じの映画でした(^_^;)

あらすじ…
大学入学のため、一軒家の一室を借りて引っ越して来た主人公。そこには母娘と、その母娘の親類だと言う若い男の3人が暮らしていた。男は親類だから仕方なく家に置いてるけど、母娘はその男のことを気味悪がっている様子。引っ越し初日、娘(JK)の着替えを覗いてしまう主人公。そしてなぜかやたらと主人公の部屋へ来るJKが次第に気になり始め…。

漠然と死を身近に感じ、自身も近いうちに死ぬという傍迷惑で自分に酔いまくりな痛い妄想に取り憑かれた主人公が、死を連想するような血だったり暴力的な夢に性的に興奮しちゃうど変態になっちゃう系の物語。そんでそのど変態な欲望と小悪魔JKの誘惑に我慢できなくなって気持ち悪さをどんどん増していっちゃうわけです。吉村界人くんって初めて見ましたが、気持ち悪い演技がうまいですね。素直にめっちゃキモかった(笑)

そんでお相手役の前田公輝くんですが、こちらもキモい。しかもこちらも実際に居そうなリアルなキモさ。子どもの頃に結婚の約束したかなんかで小悪魔JKの夫気取りなクソ痛いやつ。『ハングマンズノット』の柴田くんみたいな感じ。次は前田くんvs柴田くんで血みどろバイオレンス映画作ってくれないかな。めっちゃキモいバトルが見れそう。

大学の講義で、エロスとタナトスとかいう作品のテーマの根幹に関することわざわざ教授にペラペラ喋らせちゃうとことかめっちゃダサいし、毎回鼻血出して目が覚めるのを映像で見せるのもクドイような…。志が高そうな映画ではあったけど、そこまでハマりませんでした。全然面白くないってことはなかったんだけど…。

前田くんを海老に連想させて、海老が恐怖の対象というか、海老を映すことで主人公の追い詰められる様を描きつつ、それにすら性的快感を覚えていくような倒錯感は多少あったけど、表現が一辺倒過ぎてイマイチ…。大学の友達に「俺はもうすぐ死ぬ」的なことを話しちゃうのも、なんだかセリフで無理矢理軌道修正してる感が…。う〜ん…なんだか勿体ない映画でした。
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