eiganoTOKO

アイアン・スカイ ディレクターズカット版のeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

チャップリンの『独裁者』が10分の短編に編集されて、ナチス残党のプロパガンダに使われてるのも笑ったし、国歌が流れるとついヒトラー式の敬礼しちゃう全体主義を馬鹿にしてるのも楽しめる風刺として見本のような映画!
これが深刻すぎると笑えないから…

アメリカ、サラペイリンやジョージWブッシュをくっそ馬鹿にしてるし、ネオナチの駄目さや黒人差別も描いてて、まあドイツも駄目だったけど、アメリカもじゃん?
みたいなのがすごく愉快。
更に、衛星が実は平気でした〜〜合戦で、うちもうちも〜〜ってとこ、世界の争いをくそ馬鹿にしてて最高。
しかしフィンランドいい国に描きすぎじゃない?笑

本作にドイツが関わっていること、まじリスペクト。
ホロコーストの反省を踏まえて、ドイツ基本法1条に「人間の尊厳」が規定され、更にヘイトスピーチが規制されてる。
バラ色ダンディで言ってたけど、ドイツ人から「もっとナチスをおちょくってくれていいのに」の声が多くあったとのこと。
人種差別や虐殺は悪魔がやることじゃなくて、ふつうの人がやることって認識、さすがですわ
eiganoTOKO

eiganoTOKO