ゾンビミキサー

神と共に 第一章:罪と罰のゾンビミキサーのレビュー・感想・評価

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)
5.0
フルCGでの地獄巡りや、ロングコートの死神たちが都市や燃え盛る地獄で可変式の武器を使って戦う戦闘シーンも、とにかく大迫力で最高だった。

正統派のアクションだけれど、ストーリーは善人が必ず幸せになる訳でも悪が必ず裁かれる訳でもない、韓国映画らしいシビアさだった。

韓国には、自分ひとりの力ではままならないものへの遣る瀬無い怒りを表す“恨(ハン)”という文化があるらしい。

本作の地獄には世知辛いほどの条約が沢山あるけど、その第一項目に「生前許された罪は死後裁かれない」がなのは、現世で報われない理不尽へのせめてもの救いや帳尻合わせが原則にあるのかもしれないと思った。


(ドラマ『仮面』で御曹司役のチュ・ジフンが「転生するなら財閥二世がいい」とボヤいたり、『トンネル 闇に閉ざされた男』で土砂崩れのあったトンネルに何ヶ月も閉じ込められる主役を演じたハ・ジョンウが軍の事故の隠蔽のため生きたまま埋められた兵士に同情する、しかも地獄でやり合う検事はトンネルのレスキュー隊員役の俳優はど小ネタもやけに多かった。)