犯罪者家族の絆と苦悩を描く、2時間に渡る消化試合
ウォール街最大規模の金融詐欺の主犯を取り上げ、その影響にして誰にも知られなかったポンジスキームの手腕や、投資家を惑わす天才的な氏の話術と魅力、そして他企業や規制当局による疑惑の目をギリギリでかいくぐる、氏のスリルと苦悩に満ちた手に汗握る悪魔のような半生を鮮明に描いた映画⋯ではありません。
【この作品の評価すべきポイント】
① 実在の被告人を見た瞬間「これはロバート・デ・ニーロ主演で映画化してほしいな」と思ったら、その通りロバート・デ・ニーロ主演で映像化してくれたこと
② 演出やカメラワーク等はちゃんと踏まえられており、一応映画としては完成されたものになっていること