【第30回東京国際映画祭 グランプリ】
『卵』『ミルク』『蜂蜜』の「ユスフ三部作」で知られるトルコのセミフ・カプランオール監督作品。「ユスフ三部作」はそれぞれ三大映画祭で上映され、『蜂蜜』はベルリン…
2022 171
人間が進化するほど地球には悪影響を及ぼす。現代の社会問題に警鐘を鳴らす、決して非現実的ではない近未来を描く。
哲学的かつ宗教的で難解だが、タルコフスキーを意識しているらしく…
トルコの名匠セミフカプランオールが描く近未来のディストピア。
種子の遺伝学者であるエロール(ジャン=マルク・バール)は、磁気壁に囲われた都市に暮らしている。逃げだそうとすると焼かれて即死だ。遺伝子…
ベルリン映画祭で金熊賞に輝いたこともある映画監督セミフ・カプランオールは、トルコではヌリ・ビルゲ・ジェイランと並ぶニュートルコシネマの旗手として有名だ。元々寡作な監督さんでもあり商業的な路線にのりに…
>>続きを読む全編モノクロのディストピアSF映画。
領域内に入ったものをマイクロ波で焼き殺す装置が周囲に多数置かれている都市。そのすぐ横には見渡す限りの草原が広がっていて、自然と人工的な施設が一体になっているグ…
このレビューはネタバレを含みます
内容は哲学的で抽象的。考察映画が好きな割に考察苦手な私には難解でした。
しかし全編モノクロの映像や音(自然が奏でる風や草が揺れる音、汚染された乾いた大地を踏み締める音)はあまりにも美しく胸に残る作品…
モノクロで淡々と描かれるスタイリッシュなSF映画。
映像的にはかなりこだわりを感じるが、おじさんがひたすら歩いてるだけの映画といえばそんな映画。
SFなんだけど、ひたすら宗教的であり、哲学的でも…
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