109mania

迫り来る嵐の109maniaのレビュー・感想・評価

迫り来る嵐(2017年製作の映画)
4.0
殺人事件の真相を追う男が、たくさんのものを失っていく話。正義感とは少し違う感情に導かれ、結果的には思いがけない悲劇、身の破綻につながっていく。全編を通して雨のシーンが多く、重苦し暗い雰囲気を作っているのがストーリーともとてもマッチしている。
カラーの映画なのだがモノトーンに近い色調。自分勝手な男の理屈で女を不幸にするところも含め、日本映画の麻雀放浪記が思い出された。
きっと中国の今、様々な矛盾や閉塞感などを暗喩的に表現しているのだと思うのだがそのあたりはあまり詳しくない。
映画としてクオリティはとても高いと感じた。
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