記憶が拐われるほどの美しい水の表現
水の飛沫が鼓膜に細かく響いてくる
癒しの手を持つ一族は聖なる中にいる日常の生活
他とは違うのに嫌になっている娘ナーメ
出て行きたくなったとしても
でも自分は人と…
2023/6/11
先祖代々“癒し手”として泉を守り、水による治療を行ってきたナメ一家。全体的に静かで神秘的で、静謐という言葉がしっくりくる。ただ、会話が必要最低限で、若干の分かり辛さもある。ナメの…
静謐で幻想的。
なんとなくアンゲロプロス監督を思い出しました。
現在のジョージアをキリスト教、イスラム、無神論者の兄達と、伝統を守りながらも自分の道を模索する娘、開発が進む土地、、などで表しているの…
映像で魅せる
God's own countryよりも洗練された映像美という印象
自然信仰と押し寄せる近代化の波
絶景というのは、あとから人間がそう名前をつけたものなのだと、そう感じた
これはぜひ、…
みんな去っていく。
ジョージアのアチャラ地方の山奥で、聖なる泉を守り続ける一家がいた。一家の娘ナーメは後継としての役割を求められるも、普通の暮らしに憧れを抱いていた。一方泉の近くで水力発電所が建設…
靄がかった風景美。親父と子ども達の世継ぎ問題も、守るべき泉や魚が神秘的なものを感じさせて、心が清められた。神秘的なその家が、現代的な採掘場の近くにあるのも不思議な感覚で面白かったし、松明のシーンもこ…
>>続きを読む以前観たジョージア映画は『とうもろこしの島』や『みかんの丘』が良かったのですが、この作品も似たような静謐さをもつ作風でした。静かさ全面に押し出した画面の美しさや、世界観も良かったです。ジョージア映画…
>>続きを読む目覚めて目の前にツィスナメがいたら見惚れてしまうし、塗り薬かと思って聞いたらただの水(聖泉だと吟醸酒か)で「え、水?」って聞き返しちゃう些細で普遍的な交流が良い。それにしても、ツィスナメが掛け湯をし…
>>続きを読むジョージアの山村を舞台に、代々伝わる癒しの水を守る一家の娘を描く。
時の流れ、関係、変わっていくものを繊細に表現。
台詞、BGM少ない静かな雰囲気の中丁寧に美しく映し出される山々や水、炎、人々の営み…
自分用メモ🇬🇪
・映像も音もジョージアの火や水をよく捉えていて美しい。時折工事現場の音が静寂を切り裂くかのように騒々しい。自然と文明の対立構造。
・キリスト教、イスラム教、無神論の科学者の道に進んだ…
(C) BAFIS and Tremora 2017